用途・事例石炭ミルの廃オイル回収を効率化 危険な手作業から解放

液の種類
プロセス・用途
業界・分野
課題・テーマ

ユーザー

電力会社様

お客様の課題・要望

火力発電所内で、石炭を粉砕するためのミル(微粉炭器)を使用している。
ミル運転中に排出される潤滑油を、ミル下部に設置したドレンパンに溜めている。
2日に1回の頻度で作業員が階段を下り、ドレンパンごと引き出して、手作業でオイルを回収している。

  • 1基の発電機に対して同型のミルが6台あり、日常的な作業の負荷が大きい。
  • 高温・粉じんの危険な作業環境であり、職場安全の観点からも改善が必要。
  • 廃オイルはハチミツ相当の高粘度液で流動性に乏しいため、いろいろなポンプを試したが吸い出すことができない。

タクミナのソリューション

ダイナミックバキュームポンプのデモ機を持参し、お客様立会いのもとで回収作業を実施した。
一般的な方法では吸い上げが難しい液だが、現場で試行を重ね、効率的な回収方法を確立した。

  • オイルの粘度が非常に高く、ポンプで直接吸い上げるとチューブが破損するおそれがあるため、真空ドラムを介する「真空引き」方式を提案した。
  • 回収中にオイルの温度が下がると固まってしまうため、ポンプの吸込側配管を保温することで、粘度の上昇を防いでスムーズに回収できるようになった。
  • ポンプで回収できるようになったことで、作業員が危険な手作業から解放され、回収業務にかかる時間も大幅に短縮できた。

フロー

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使用製品