用途・事例移送困難な高粘度液を高圧で移送

液の種類
プロセス・用途
業界・分野
課題・テーマ

ユーザー

化学メーカー様

お客様の課題・要望

接着剤の製造工程で、約40,000mPa·sの高粘度液をフィルターに通して凝集物を濾過する。
当初、タンクを加圧して移送する方式を試したが、目標流量(1mL/min)に対して10分の1程度しか送液できなかったため、ポンプの使用を検討していた。

  • フィルターの目が3μmと非常に細かく、液がここを通過するだけで相当な抵抗が生じている。計算したところ、10MPaの高圧で吐出できるポンプが必要だとわかった。
  • 原料にはUV硬化性樹脂が含まれており、移送中にシア(せん断)をかけるとゲル化してしまうため、シアをかけずに送れるポンプを使用したい。

タクミナのソリューション

40,000mPa·sの高粘度液を10MPaの高圧で送液できる特別仕様のポンプを開発。
当社の試験施設にお客様の実液とフィルターを持ち込んでいただき、配管を組んで、スムーズフローポンプを使った送液試験を実施した。
その結果、お客様の希望流量である1mL/minの移送に成功した。

  • スムーズフローポンプは回転・摺動部がないため、移送液にシアをかけず、液性を保って移送できた。
  • フィルターの目詰まりで圧力が変化しても流量が大きく減少することがなく、移送時間が短縮できた。

使用製品