濃硫酸を工業用水で希釈する工程でダイヤフラムポンプを使用している。
ポンプの脈動を抑えるため、配管上にエアチャンバーを設置していたが、以下の課題があった。

• エアチャンバーをこまめに点検し、エアを補充する必要がある。
• エア補充を怠ると脈動が発生し、異常圧で液がリリーフするため、規定量の硫酸を注入できず、狙った濃度が得られない。
• 脈動により流量エラーが発生し、装置が停止してしまうことがある。

移動型ポンプ研修施設「ポンプ道場」で訪問させていただいたときに、脈動のないダイヤフラムポンプ「スムーズフローポンプ」を知っていただき、課題を解決できないかとご相談をいただいた。
既設ポンプをスムーズフローポンプに変更し、エアチャンバーを無くした。

• 脈動のない一定流で送れるため、エアチャンバーが不要で、流量計による流量管理も容易になった。
• 希釈結果が安定し、プロセスの安全性も向上した。