ファインセラミックスの造粒工程でスプレードライヤを使用している。
スプレードライヤへの送液にはホースポンプを使用していたが、以下の課題があった。

• 配管にエアチャンバーを付けているが、脈動が消し切れず、送液量が安定しないため、粒度分布がブロードになっている。
• エアチャンバー内に原液が滞留することによる濃度ムラも、粒度分布に悪影響を及ぼしている。
• 粒度分布がブロードになった結果、分級過程で除去する粒子が多くなり、歩留まりが悪くなっている。

ポンプをスムーズフローポンプに置き換えた。

• 脈動が消え、原液の供給量が安定した。
• エアチャンバーが不要になり、滞留による濃度ムラの心配もなくなった。
• 上記の結果、シャープな粒度分布が得られるようになった。
• エアチャンバーへのエア補給など、メンテナンスの手間も軽減された。