用途・事例高温ボイラ排水の中和処理を省スペースで

液の種類
プロセス・用途
業界・分野
課題・テーマ

ユーザー

化学メーカー様

お客様の課題・要望

工場でボイラを使用しており、アルカリ性の排水が出る。
従来は同じ工場内で出る雑排水と合流・混合させることで、pHを排出基準内に収めることができていた。
ボイラを大容量のものに更新したところ、ボイラ排水が増え、雑排水で薄めてもpHが基準値を超えるようになった。
排出基準を順守するため中和処理が必要だが、以下の課題があった。

  • ボイラ排水は100℃近い高温のため、ピットまたは高温対応の大型タンクで受けて冷ます必要があるが、設置スペースがない。
  • 中和処理の経験がないため、ノウハウを持っている会社に全面的に任せたい。

タクミナのソリューション

お客様のご事情をお聞きして、ピットや大型タンクを使わない方法を検討。
ボイラの排水口から中和処理装置まで長距離の配管を設置して、排水を移送中に冷却する方式を考案した。

  • 熱伝導率のよい銅製配管を使用し、放熱量を計算して配管の長さを決めた。
  • 配管をらせん状に設置することで、狭いスペースで十分な長さを確保できた。
  • 配管出口の水温が80℃以下になったため、これを小型タンクで受けることで、pH中和処理装置「BKシリーズ」による処理が可能になった。

使用製品