用途・事例サンプル液を安定的に送液して原子の動きを観測

液の種類
プロセス・用途
業界・分野
課題・テーマ

ユーザー

高エネルギー加速器研究機構様

お客様の課題・要望

光触媒含有の有機溶媒をポンプで循環させ、ジェットノズルから噴射。そこに励起用の紫外線レーザー光と観測用のX線レーザー光を照射して、光化学反応における原子の動きを観測(X線時間分解測定)する。
従来、マグネットギヤポンプやダイヤフラムポンプなどを使用していたが、以下の課題があった。

  • 液中の成分によってポンプの金属部品が腐食したり、もらい錆びを起こすことがあった。
  • 液の流れに脈動があると、観測データのクオリティが下がってしまった。
  • 貴重なサンプル液を使用することもあり、できるだけ少量の液で実験したい。

タクミナのソリューション

スムーズフローポンプQシリーズをご使用いただいた。

  • 有機溶媒に強いPTFE相当の接液部材質を選択することで、腐食せず長期間使用できるようになった。
  • 脈動を抑えた連続安定流で送液できるため、きれいな観測データが取れた。
  • ポンプヘッド内のデッドスペースが小さく、呼び水も不要のため、少量のサンプル液で実験ができる。

フロー

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写真

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使用製品