用途・事例酸洗液の高圧ろ過 硬い粒子が混じった液を安定送液

液の種類
プロセス・用途
業界・分野
課題・テーマ

ユーザー

鉄鋼メーカー様

お客様の課題・要望

電磁鋼板の製造設備で、酸洗液に沈殿したスケールをフィルタープレス(加圧ろ過器)にかけて除去したい。
酸洗液を移送するポンプは以下の要件を満たす必要がある。

  • 1MPaの打ち込み圧力において流量が低下しないこと。
  • 酸洗液は塩酸(最大濃度18%)であるため、高い耐食性を有すること。
  • 液には硬度の高いケイ素化合物の粒子(直径:最大2mm)が含まれているため、摩耗に強い材質・構造であること。
  • 破損による漏液事故を未然に防ぐための安全機構を備えていること。

タクミナのソリューション

製鉄プラントで豊富な実績があり、摩耗に強く高圧にも対応できるエマリッヒスラリーポンプを提案した。
さらに耐食性と安全性を高めるため、お客様と打ち合わせを重ねて最適な仕様を策定し、特注品として製作した。

  • ダイヤフラムおよびOリングの表面をPTFEでコーティングすることで、耐食性が向上した。
  • 圧力センサ付き破損検知器を搭載することで、万一の破損時に警報を出力できるようになった。
  • メンテナンス頻度の低減と安全対策を実現できた。

フロー

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写真

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使用製品