投資家の皆様へ

株主の皆様には日頃より格別のご高配を賜り、ありがたく厚く御礼申しあげます。

当連結会計年度における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症に関する行動制限の解除以降は、社会経済活動との両立が進み、企業の設備投資や生産活動に持ち直しの動きが見られましたが、その一方で、ロシア・ウクライナ情勢の長期化に伴う原材料価格の高騰や急激な円安進行の影響など、依然として先行き不透明な状況が続いております。

このような状況の中、当社グループを取り巻く受注環境は、国内では、続くケミカル業界の設備投資需要に強く牽引され受注は好調に推移したため、売上を伸ばすとともに受注残高を大きく積み上げました。また、海外では、二次電池業界の設備投資が引き続き活発なことから、同業界向けの受注が好調に推移しました。

以上の結果、売上高は、97億44百万円(前期比12.3%増)となり、過去最高を更新しました。

利益面につきましては、仕入部材等の価格上昇の影響を一部受けたものの、売上増加に伴う増益等により吸収することができたため、売上総利益は44億81百万円(同10.2%増)と増加しました。また、企業活動の復調に伴う販売費及び一般管理費の増加を、売上総利益の増加により吸収することができたため、営業利益は14億58百万円(同19.8%増)、経常利益は14億75百万円(同16.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は10億60百万円(同20.5%増)となり、各利益についても過去最高を更新しました。

株主の皆様におかれましては今後ともより一層のご支援ご鞭撻を賜りますようお願い申しあげます。

2023年6月

株式会社タクミナ 代表取締役社長 山田圭祐