注目テーマ|スムーズフローポンプ 【フロー合成に】世界最小クラスのスタティックミキサー
フロー合成の困りごと
フロー合成は、試薬を流路型の反応器に送液し、その中で連続的に反応を行う合成手法です。
フラスコでのバッチ合成と比べ、収率の向上や安全性などのメリットがありますが、使用する混合器によっては、以下のような困りごとがありました。
スタティックミキサーのメリット
このような困りごとを解決する混合器が、スタティックミキサーです。
管内に配置されたエレメントが、分割・転換・反転の作用により、流体を効果的に混合します。
新開発!世界最小クラスのミキサーエレメント
スタティックミキサーは従来から化学プラントで多数使用されていますが、100mL/min以下の流量には対応していませんでした。
ラボスケールのフロー合成用途でのニーズを受け、最小1mL/minから使用できる小型のエレメントが開発されました。
試験例(1) 2液混合
水に色を付けて、2色の混ざり具合を観察しました。
【移送液】水 【粘度】1mPa·s 【エレメント】φ1mm 【流量】合計1mL/min(比率1:1)
試験例(2) 粘性のある2液の混合
粘性のある液体が混合可能か確認しました。
【移送液】水で希釈したグリセリン 【粘度】約500mPa·s 【流量】合計1mL/min(比率1:1)
製品情報
このエレメントを搭載した混合器が、微小流量対応スタティックミキサーKシリーズとして発売されました。
(発売元:ノリタケ株式会社)
関連製品
ポンプ・流量計・圧力計を一体化した送液ユニットとセットで使えば、手軽にフロー合成の実験を始めることができます。