基礎講座|滅菌・殺菌 6. 塩素殺菌の弱点を知る・定量ポンプを選ぶ

塩素殺菌の弱点を知る

次亜塩素酸ナトリウムの注入においては、次亜塩素酸ナトリウム特有の留意点と、注入に使用するポンプにまつわる留意点の両方に配慮する必要があります。

  • 少量で殺菌できる反面、注入量が少なくなるため、ガスロックの原因となる気体が発生し、注入不良を起こしやすくなる。
  • 浸透性、腐食性が強く、配管やタンク、ポンプの材質選定が難しい。
  • カルシウムなどが多い水に注入すると結晶化し、注入点を詰まらせることがある。

 ※ガスロックの詳細は、注目テーマ「ガスロックとは」をご覧ください。

定量ポンプを選ぶ

注入量の正確さ、注入の確実さ、保守性の面でほとんどの場合、ダイヤフラム式の定量ポンプが使われます。定量ポンプの選定にあたっては、以下の点に注意が必要です。

  1. 万一、エアがポンプヘッドに混入してもエアを排除できる構造(ガスロックを起こしにくい構造)
  2. ストローク長を小さくして吐出量を絞るとエアが抜けにくくなるため、むやみに吐出量の大きい機種を選ばない
  3. アクリルなど腐食性に耐える材質

タクミナの「次亜塩素酸ナトリウム注入専用ポンプ」は、すべて上記のような次亜塩素酸ナトリウム特有の問題について対策を取っています。

タクミナの次亜塩素酸ナトリウム注入専用ポンプ

ソレノイド駆動式定量ポンプ DCLPW・CLPW

 ●液中ポンプ(ガスロックレスポンプ) GLX