基礎講座|滅菌・殺菌 1. 次亜塩素酸ナトリウムの注入量計算

流水の場合(1分あたりの注入量)

となりますが、現実には以下のような理由から、※【+NaCIO(比重)】の計算を省略することが多いようです。
(省略すると本来の注入量より若干多くなります。次節の「次亜塩素酸ナトリウム注入量早見表」でもこの計算を省略しています)

<理由>

  • 残留塩素濃度は極端に高くない限り、高めの方がより安全になります。
    (注入不足では殺菌力が不十分で危険です)
  • 塩素消費量ゼロを前提としていますが、現実には多少とも消費されます。
  • 次亜塩素酸ナトリウムの濃度はメーカー表示値を標準にしていますが、実際の現場では貯蔵中に有効塩素が低下していることが多々あります。
  • 残留塩素の目標濃度自体が厳格ではなく、例えば水道においては「0.1mg/L以上」という基準に対し、0.5~0.6などと設定されることが多いようです。0.5mg/Lは基準値に対して500%もあり、しかも0.5と0.6ではさらに20%もの幅があります。
  • 次亜塩素酸ナトリウムの比重を1.2とした場合、希釈なしで20%の誤差(過剰)ですが、2倍希釈すると10%、5倍希釈では4%になります。
  • 通常の次亜塩素酸ナトリウム(12%)は比重1.2程度ですが、当社がお奨めしている低食塩次亜では1.1~1.2とばらつきがあります。

次亜塩素酸ナトリウムの注入量計算には、当ホームページの「次亜注入量計算」をお使いいただくと便利です。

貯留水の場合